『 散開星団は銀河系内でほぼ同時に生まれた星の集団で、一般的には生まれてからあまり時間がたっていない星たちです。というのも、他の天体の重力の影響を受けるなどして長いうちにばらばらになってしまうため、あまり長い時間は存続できないのです。
ところが中には、これまで他の天体があまり多くないところを通ってきたなどの理由によって、ほとんど星団としてのまとまりを崩さないまま年齢を重ねた散開星団もあります。星の寿命は生まれた時の質量で決まるため、そのような星団では質量が大きな星は順に寿命を迎えていってしまってすでに存在しません。質量の大きな星は青白く輝くので、こういった散開星団は黄色や赤みがかった星が多くなります。
けれども、このような星団の中にも青白い星がぽつんぽつんと存在していることがあります。このような星は「青いはぐれ星」と呼ばれ、星の進化の理論に合わない謎の存在とされてきました。
( 以下 割愛させていただきました ) 』
上記の記事は、4月18日付毎日新聞朝刊の、「 『はるかな宇宙へ』県立大 西はりま天文台からの便り 天文科学研究員 大島誠人氏 」を引用させていただきました。
不定期に連載されているこの記事が、私は大好きです。『遙かな宇宙へ』という見出しに強く惹かれています。宇宙に関する知識は、興味本位に時々本を読む程度ですが、それだけでも自分までが雄大になったかのような錯覚を感じさせてくれます。
今回の記事のテーマである「散開星団」についても、銀河のごく小さな物、といった程度の理解しかありませんでした。
確かに、小さな星の集団ということは正しいようですが、その規模は、散開星団は含まれている恒星の数でいえば、数十個からせいぜい数千個程度ですが、例えば私たちが属している銀河系銀河(天の川銀河)には二千億個ないし四千億個あると推定されています。
記事にもありますように、散開星団は若い星の集団です。というのは、これらの大きな明るい星から寿命が尽きていきますので、地球から見える物はまだ新しく、星団そのものは残っていても、黄色や赤黒い小さな星は地球からは観測が難しくなります。
ところが、そうした寿命が尽きようとしている散開星団の中に、本来、もっと早く寿命が尽きているはずの青く輝く星が、時々存在しているそうです。
記事では「青いはぐれ星」という素晴らしいネーミングをされていますが、進化の理論に合わない謎の存在について、記事の後半ではいくつかの推定がなされています。
私たちの国では、このところ、大きな地震が増えているような気がしてなりません。つい先日の豊後水道を震源とするマグニチュード6.6の地震は、南海トラフ巨大地震の想定震源域であることが話題になっています。
各地からのキナ臭い戦乱のニュースや、人間同士の辛い事件は日々絶えることがありません。
そうした下界を見下ろすように、大宇宙は悠々と別次元の時間を紡いでいるように見えますが、実際は、その世界においても、星たちの栄枯盛衰が展開されているようです。
そして、そうした流れに逆らうように、孤高の光を放っている「青いはぐれ星」は、小さな星で思い悩んでいる人間たちをどのように見ているのでしょうか。
( 2024 - 04 - 21 )