2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
運命紀行 美しきがゆえに 『 小野小町は、古の衣通姫の流なり。哀れなるようにて、強からず、言わば、良き女の悩める所あるに似たり。強からぬは、女の歌なればなるべし。 』 これは、古今和歌集の紀貫之による仮名序のうちの小野小町について書かれている部…
運命紀行 平安の怪人 「小倉百人一首」の歌人の中には、謎の人物と表現したくなる人がいる。猿丸大夫や蝉丸がそうである。 ただ、彼らを謎の人物と評するのは、出所や来歴が謎めいているからである。 しかし、小野篁(オノノタカムラ)となれば、少しばかり…
運命紀行 平安女流文学の主役 一条天皇の御代、平安王朝文学はその絶頂期を迎えようとしていた。 一条天皇が即位したのは、寛和二年(986)のことで、数え年で七歳の時である。そして、寛弘八年(1011)に三十二歳で没するまでの二十五年間天皇の地位にあった。 …
運命紀行 謎の歌集 『 人もをし人もうらめしあぢきなく 世を思ふゆへに物おもふ身は 』 『 ももしきや古き軒端のしのぶにも なほあまりある昔なりけり 』 この二つの和歌は、「小倉百人一首」のうちの九十九番歌後鳥羽院作と、百番歌順徳院作である。 撰者と…