2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧
運命紀行 つらつら椿 『 河の辺(ヘ)の つらつら椿 つらつらに 見れども飽かず 巨勢(コセ)の春野は 』 これは、万葉集第一巻の五十六に載せられている春日蔵首老(カスガノクラノオビトオユ)の歌である。 おおよその歌意は、「川のほとりにあるたくさん…
運命紀行 最北の地を追われても辰姫が北政所ねねの養女となったのは、稀代の英雄豊臣秀吉が没して間もない頃のことである。秀吉が死去したのは、慶長三年(1598)八月十八日のことであるから、おそらく慶長三年の内と思われる。辰姫は、天正二十年(1592)の生ま…
運命紀行 豊臣から徳川へ 慶長三年(1598) 、稀代の英雄豊臣秀吉が没すると時代は再び激しく動き出す。 その渦中の中心人物である徳川家康は、秀吉の残した法度を無視して、秀吉恩顧の有力大名に対して婚姻による自陣営への抱き込みを画策していった。 当然そ…
運命紀行 宿敵の姫 戦国時代を代表する好敵手といえば、やはり、武田信玄と上杉謙信が一番手に挙げられるのではないだろうか。 甲斐と越後を本拠として、信濃などの争奪をめぐって激しい戦いを繰り返している。あの有名な川中島の戦いでも五回に及び十二年間…