2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
運命紀行 戦国の名付け親 戦国時代の始まりついては諸説あるが、応仁の乱の勃発を起点とする考え方が有力である。 応仁の乱は、応仁元年(1467)に勃発したことから付けられた名前であるが、その火種は数年前からくすぶっていた。足利将軍家の管領家を中心とし…
運命紀行 祇王哀れ 『 入道相国、一天四海を、たなごころのうちににぎり給ひしあひだ、世のそしりをもはばからず、人の嘲(アザケリ)をもかへりみず、不思議の事をのみし給へり。たとへば其比(ソノコロ)、都に聞こえたる白拍子の上手、祇王、祇女とて、お…
運命紀行 滋藤の弓 『 おきの方より尋常にかざったる少舟一艘、みぎはへむいてこぎ寄せけり。磯へ七八段ばかりになりしかば、舟を横様になす。 「あれはいかに」と見る程に、舟のうちよりよはひ十八九ばかりなる女房の、まことに優にうつくしきが、柳の五衣…
運命紀行 想夫恋 『 亀山のあたりちかく、松の一むらあるかたに、かすかに琴ぞきこえける。 峰の嵐か松風か、たづぬる人の琴の音か、おぼつかなくは思へども、駒をはやめてゆくほどに、片折戸したる内に琴をぞひきすまされたる。 ひかえて是をききければ、す…
運命紀行 青葉の笛 『 「あはれ大将軍とこそ見参らせ候へ。まさなうも敵にうしろを見せさせ給ふものかな。かへさせ給へ」 と扇をあげてまねきければ、招かれてとってかえす。 汀にうちあがらんとするところに、おしならべてむずとくんでどうどおち、とってお…