2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
運命紀行 天晴れ女武者 『 木曽殿は信濃より、巴、山吹とて、二人の便女(ビンジョ・身の回りの世話をする女性)をぐせられたり。山吹はいたはりあって(病のため)、都にとどまりぬ。 中にも巴は色白く髪長く、容顔まことにすぐれたり。ありがたき強弓精兵…
運命紀行 紫衣を羽織る 『 大灯の門弟 残灯を滅す 解け難き吟懐(ギンカイ) 一夜の氷 五十年来 簑笠の客 愧慚(キザン)す 紫衣(シエ)の僧 』 これは、文明六年(1474)、一休宗純が大徳寺住持に就いて間もない頃の作品である。 『 吾は僅かに残っていた大…
運命紀行 名家の誇り 突然の豪雨であったという。 永禄三年(1560)五月十九日、午後二時頃に歴史上名高い合戦の火蓋が切られた。 三河・尾張の国境あたりを制圧するために出陣した、今川義元を大将とする今川軍は総勢二万五千とも伝えられている。その辺りは…
運命紀行 清風は明月を払う 『 信長之時代、五年、三年は持たるべく候。明年あたりは公家などに成さるべく候かと見及び申し候。左候て後、高ころびにあおのけに転ばれ候ずると見え申し候。藤吉郎さりとてはの者にて候 』 これは、安国寺恵瓊(アンコクジエケ…