2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧
運命紀行 流れゆくままに 飛鳥から平城京に都が置かれた時代の王権をめぐる争いは極めて激しく、その争いの陰には多くの人々の犠牲が積み上げられている。 それは、王族に生まれた人も同様で、あるいは、むしろそれがゆえの悲劇も数多く見られる。 飛鳥時代…
運命紀行 淡路の廃帝 わが国の歴代天皇には全て諡号があり、従って廃帝は存在しない。 しかし、例えば中国では、歴代のそれぞれの王朝において数多くの廃帝が記録に残されている。中国四千年の歴史などと言うが、わが国の天皇の歴史も二千数百年にも及ぶ。そ…
運命紀行 内親王宣下 義子が内親王の宣下を受けたのは、二十四歳の時であった。 これにより、これまでの不安定な立場は解消され、名実共に皇族の一員として義子内親王となったのである。 義子が誕生したのは、文暦元年(1234)のことである。父は仲恭天皇であ…
運命紀行 重荷を捨てて 承久三年(1221)五月十四日、後鳥羽上皇は「流鏑馬(ヤブサメ)そろい」を名目に、諸国の武士千七百人を集めた。そして、その場で討幕の意志を鮮明にして、鎌倉幕府執権北条義時を討てと檄を飛ばした。 世にいう承久の乱の勃発であった…