雅工房 『 日々これ好日 』

関連ブログ 「雅工房『作品集』https://miyabikohboh.hateblo.jp/」 「雅工房『小さな小さな物語』https://miyabikohboh.hatenablog.com/」 

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

うつせみ   第十二回

( 十二 ) 美沙子が去った後、飯島は激しい虚脱感に襲われていた。 飯島の心の中で美沙子に対する感情に大きく揺らぐものはあったが、それを気付かれていたとは思えないし、もし気付かれていたとしてもそれを理由に自分のもとを去っていったとは考えられな…

小さな小さな物語  表紙

小さな小さな物語 第三部 小さな小さな物語 No.121 から No.180 までを収めています

小さな小さな物語  目次 ( No.121~140 )

小さな小さな物語 目次 ( No.121~140 ) 121 祈りのある生活 122 毎年のことながら 123 プチ冒険の旅 124 便利な言葉 125 満月の元旦 126 誰にも分からない 127 いとをかし 128 無償の値段 129 愛と希望と勇気の日 1…

祈りのある生活 ・ 小さな小さな物語 ( 121 )

今読んでいる小説の中に、王朝時代の宮中における出産の様子を描写しているシーンがありました。 有力寺院などには安産の祈祷を命じ、高僧たちは側近くに控えてひたすら祈る。弦を鳴らして悪霊を祓い、お付きの女官たちも、かの神社、かの寺院、かの祠といわ…

毎年のことながら ・ 小さな小さな物語 ( 122 )

今日はクリスマスイブ、だとか。 わが国には八百万の神々がおわしますのに、なおまだ不足なのかキリストさまを祝う行事は欧米諸国に引けを取らないとか・・・、などと憎まれ口を言いながらも、小さな子供もいないのに、ケーキとかそれらしい食事がないと淋し…

プチ冒険の旅 ・ 小さな小さな物語 (123 )

来年のことを考える頃になりました。 「来年のことを言うと鬼が笑う」と子供のころ聞いたり言ったりした覚えがありますが、もうぼつぼつ来年のことを考えても鬼は笑わないでしょう。 そこで、来年は少々冒険心を掻きたててみたいと思っています。えっ、生意…

便利な言葉 ・ 小さな小さな物語 ( 124 )

便利な言葉ってありますよね。本来の意味から少し違う形で人々の間で認知され、大変便利に使える言葉、私たちは無意識に使っているものです。 大阪商人の言葉としてよく例に出されるのは、 「儲かりまっか」 「へえ、ぼつぼつです」 といった挨拶言葉があり…

満月の元旦 ・ 小さな小さな物語 ( 125 )

明けましておめでとうございます。 本年も、当コラムをご愛読いただきますようお願い申し上げます。 今朝はウォーキングを兼ねて、三キロばかり離れた初日の出を仰ぐ絶好ポイントへ行ってきました。 昨日から北日本や日本海側を中心に大雪を伴った荒天のよう…

誰にも分からない ・ 小さな小さな物語 ( 126 )

あるドラマの一シーン 子供が殺され荒れている父親と刑事の会話。 「落ちついてください。あなたの気持ちはよく分かりますが、云々・・・」 「お前に俺の気持ちなど分かるものか。何の罪もない子供を殺された俺の気持ちなど、誰にも分かるものか・・・」 こ…

いとをかし ・ 小さな小さな物語 ( 127 )

枕草子を少々勉強しています。 「春はあけぼの。」という見事なまでに簡潔な文章で始まるこの作品は、平安王朝文学を代表する作品の一つであり、わが国の文学史を語る場合必ず取り上げられるものの一つであることは確かでしょう。 平安王朝文学作品の多くが…

無償の値段 ・ 小さな小さな物語 ( 128 )

日本航空の再建問題が大詰めを迎えています。 親方日の丸といった経営がここまで追い込んでしまったのだという意見があり、一方で、国策から到底採算にのらない路線でも引き受けなくてはならなかったという同情論まで、様々な人が様々な意見を述べています。…

愛と勇気と希望の日 ・ 小さな小さな物語 ( 129 )

本日、一月十四日は「愛と勇気と希望の日」だそうです。ご存知でしたか? 私は全く知らなかったのですが、ラジオ番組の中で話題にされていたので初めて知りました。それにしても、愛と勇気と希望ですからね、ご立派といいますか、厚かましいといいますか、ど…

逝きし人に ・ 小さな小さな物語 ( 130 )

一年で寒さの最も厳しいこの季節に、それでも三月のように暖かい日が来るという予報を聞きながら、大切な人を送りました。 私たちの生活において、人の死を不幸と考える限り平安な生活などないと、自分自身としては悟ったつもりですが、いざ直面してみますと…

原風景を想う ・ 小さな小さな物語 ( 131 )

原風景という言葉から、どのようなものを想い描きますか? テレビ番組などで紹介される場合、里山や山並みや小川の流れ、あるいは田園風景などが多いように思われます。 いつもお世話になる「広辞苑」によりますと、原風景とは、「心象風景のなかで、原体験…

愛妻の日 ・ 小さな小さな物語 ( 132 )

明後日になりますが、一月三十一日は愛妻の日だそうですが、ご存知でしたか? 子供さんや独身の人などには関係が薄いかもしれませんが、興味がある方は同協会のホームページなどをご覧ください。 この記念日、歴史はまだ新しいようですが、その設立趣旨は「…

二月如月の候 ・ 小さな小さな物語 ( 133 )

今日から二月に入りました。毎年のことながら、早いものです。 昔は二月を「きさらぎ」と呼びましたが、実に美しい言葉だと放送されているのを耳にしました。 如月の語源は、寒さが大変厳しい折から、着物を更に重ね着するとの意味の「着更着」からきている…

立春に思うこと ・ 小さな小さな物語 ( 134 )

今日は立春です。 全国的に寒い立春のようですが、ほぼ毎年、この頃は厳しい寒波を迎えることが多いようです。今年も「春は名のみ」という言葉が実感される立春となりました。 それにしても、立春という言葉は実に美しい言葉だと思われませんか。文字として…

子供手当 ・ 小さな小さな物語 ( 135 )

民主党政権の目玉施策の中で、子供手当に注目しています。 幸か不幸か、私はこの制度の恩恵には浴さない世代なので、ある程度冷静に施策の良否を判断できるように思っています。 もともとこの制度が表舞台に出てきたのは何に原因があったのでしょうか。 この…

過去と未来の間にあるもの ・ 小さな小さな物語 (136 )

ほんの少しばかり、宇宙や天体に関する本を読みました。 勉強してみようという気持ちからではなく、図書館で立ち読みする程度に読み流しただけですが、それでも、考えさせられることがあります。 どうも、やりきれないような現実に直面すると、宇宙に関する…

春を待つ ・ 小さな小さな物語 ( 137 )

わが家の小さな庭も、一人前に冬枯れ状態です。 このところ天候が悪く、風の強い日もあり、庭は放ったらかされています。もっとも、お天気のせいにしている部分もあるのですが。 今朝は、少し寒いことは寒いのですが日差しもあることですので、少々庭の手入…

法律の限界 ・ 小さな小さな物語 ( 138 )

冤罪事件の再審の様子が話題になっています。 人が人を裁く限り、正当な裁判を経てなお冤罪ということが起こるのを、避けることはできないのでしょうか。 冤罪そのものは、何も最近になって発生したものではなく、人類が集団生活を始め、規律のようなものが…

優しい季節 ・ 小さな小さな物語 ( 139 )

今日は、二十四節季の一つ「雨水」にあたります。 立春から十五日が経ち、その次の気候の節目を迎えたことになります。 当地の本日の天気は、若干寒いながらも日差しは春を感じさせるものでしたし、明日からの数日は、春到来を感じさせる陽気になるそうです…

カーリングに魅せられて ・ 小さな小さな物語 (140 )

オリンピック放送、見ていますか。 私は、女子カーリングに魅せられています。前回のオリンピックで、初めてカーリングという競技の面白さを知ったのですが、今回はそれ以上に引き込まれています。 考えてみれば、ごく単純な競技だともいえると思うのですが…

小さな小さな物語 目次 ( 141 ~ 160 )

小さな小さな物語 目次 ( No.141 ~ 160 ) 141 少し足りない 142 お雛さま 143 連鎖の一員 144 見捨てられて 145 取捨選択 146 少しずつ少しずつ 147 いらいらしていませんか? 148 本当の真実とは? 149 余命告知 1…

少し足りない ・ 小さな小さな物語 ( 141 )

毎年のことながら、それも飽きるほど経験してきているはずなのに、二月は短いなと驚いています。本日二十八日で二月は終わるのですからね。 いまさら何を言っているのだと、お思いですか? 普通の月だと、あと二日か三日あるわけですから、何だかとても慌た…

お雛さま ・ 小さな小さな物語 ( 142 )

今日三月三日は桃の節句、お雛さまです。 当地は穏やかに晴れて、桃の節句にふさわしいお天気になっています。 ところで、節句であるとか記念日などというのは、やたらたくさんあるようですが、三月三日のお雛さまというのは、知名度の高さにおいては相当上…

連鎖の一員 ・ 小さな小さな物語 ( 143 )

進化論に関する本を読んでいます・・・、などと言いますと、いかにも大層なことですが、図書館で面白そうな本を探していて、たまたま見つけた本を理解できそうな部分だけを読んでいる程度なのです。 ところが、これがなかなか面白いのです。 もっとも、理解…

見捨てられて ・ 小さな小さな物語 ( 144 )

フェリー業界が大変で、各地で廃止や縮小が現実化しているようです。 時代の流れというものは、何をしても抗しきれないものだと言ってしまえばそれまでですが、何かやりきれないものを感じます 確かに、どのような産業であれ業界であれ、栄枯盛衰は避けるこ…

取捨選択 ・ 小さな小さな物語 ( 145 )

書棚や机の中が見事なほどにごちゃごちゃになっていて、一念発起して片付けに入っています。 乱雑に詰め込まれたものは比較的新しいものが多く、右から左へと移すことはできるのですが、さて、捨てるとなるとなかなか決断がつきません。急いで捨てなくても、…

少しずつ少しずつ ・ 小さな小さな物語 ( 146 )

昨日朝、ウォーキングの途中でウグイスを見ました。それも、結構交通量の多い道路際の桜の木の梢近くで、かなり長い時間良い声を聞かせてくれました。 日曜日の朝なので車はあまり走っておらず、住宅地ではありますが雑木林に接しているあたりなので、姿を見…