雅工房 『 日々これ好日 』

関連ブログ 「雅工房『作品集』https://miyabikohboh.hateblo.jp/」 「雅工房『小さな小さな物語』https://miyabikohboh.hatenablog.com/」 

2013-01-01から1年間の記事一覧

運命紀行  つらつら椿

運命紀行 つらつら椿 『 河の辺(ヘ)の つらつら椿 つらつらに 見れども飽かず 巨勢(コセ)の春野は 』 これは、万葉集第一巻の五十六に載せられている春日蔵首老(カスガノクラノオビトオユ)の歌である。 おおよその歌意は、「川のほとりにあるたくさん…

運命紀行   最北の地を追われても

運命紀行 最北の地を追われても辰姫が北政所ねねの養女となったのは、稀代の英雄豊臣秀吉が没して間もない頃のことである。秀吉が死去したのは、慶長三年(1598)八月十八日のことであるから、おそらく慶長三年の内と思われる。辰姫は、天正二十年(1592)の生ま…

運命紀行  豊臣から徳川へ

運命紀行 豊臣から徳川へ 慶長三年(1598) 、稀代の英雄豊臣秀吉が没すると時代は再び激しく動き出す。 その渦中の中心人物である徳川家康は、秀吉の残した法度を無視して、秀吉恩顧の有力大名に対して婚姻による自陣営への抱き込みを画策していった。 当然そ…

運命紀行  宿敵の姫

運命紀行 宿敵の姫 戦国時代を代表する好敵手といえば、やはり、武田信玄と上杉謙信が一番手に挙げられるのではないだろうか。 甲斐と越後を本拠として、信濃などの争奪をめぐって激しい戦いを繰り返している。あの有名な川中島の戦いでも五回に及び十二年間…

運命紀行  唯一人の大名

運命紀行 唯一人の大名 慶長五年(1600)九月十五日、徳川家康率いる東軍と、石田三成が実質的な大将といえる西軍が激突した関ヶ原の戦いは、まさに天下分け目の戦いであった。 これにより、家康は天下の実権を手中にして、やがて幕府を開き江戸時代という長期…

運命紀行  名将の姫

運命紀行 名将の姫 小松姫は、天正元年(1573)徳川家中屈指の名将、本多平八郎忠勝の長女として誕生した。母は、側室の乙女である。 天正元年といえば、父の忠勝は二十六歳の頃で、すでに徳川家康の信頼は厚く、旗本部隊の指揮官として活躍していた。 しかし…

運命紀行  花も実もある武将

運命紀行 花も実もある武将 『 家康に過ぎたるものが二つあり、唐のかしらに本多平八 』 これは、一言坂の戦いの時、本多平八郎忠勝の天晴れな武者振りを称えて詠まれたものだという。 本多忠勝は、天文十七年(1548)二月、三河国額田郡で本多忠高の長男とし…

運命紀行  英雄の娘

運命紀行 英雄の娘 戦国時代は、戦乱相次ぐ激しい時代であったが、それだけに名将という人物は数多く出現し、最終的に勝者であれ敗者であれ、現代の私たちに多くの感動を与えてくれる。 それは、単に武将に限ったことではなく、一介の武者であれ、武士以外の…

運命紀行  双六のように

運命紀行 双六のように 一言に戦国武将といっても、世に知られた人物もあれば、僅かな領地に命を懸けて戦い抜いた人物もいる。 一国一城の主となり、大軍勢を率いて天下を狙う人物もあれば、大勢力の狭間で、どちらに与することで生き延びるかに腐心する生涯…

運命紀行  家康の懐刀

運命紀行 家康の懐刀 応仁の乱以来の戦乱の世を収め、二百六十余年に渡る幕藩体制を確立することが出来たのは、何よりも徳川家康という卓抜した人物の資質による部分が大きいことは確かである。 しかし、そこに至るまでには、幾つもの試練があり、奇跡といえ…

運命紀行  大輪の花

運命紀行 大輪の花 歴史上の人物の中には、せめて後しばらく生きていたなら、と思わせる人物が何人かいる。 遥か後の世に生きる私たちが、「もし」とか、「せめて」などと考えることは、無責任な妄想であって、歴史を正しく認識する上で何の意味もないことは…

運命紀行 ・ 今一つの三本の矢

運命紀行 今一つの三本の矢 毛利元就という人物が、戦国期の諸大名の中でも傑出した人物であったという評価には異論はあるまい。 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と戦国の世を駆け抜けて行き、天下統一に至った人物たちに比べれば、いかにも地味であることは確…

運命紀行  百年の栄華を支える

運命紀行 百年の栄華を支える わが国の戦国時代を考える時、北条早雲という人物の存在を無視することは出来ない。 戦国時代をどの期間とするかについては、これまでにも何度も述べてきたが、その期間を応仁の乱勃発(西暦1467)から大坂夏の陣により豊臣氏が滅…

運命紀行  見守り続けて

運命紀行 見守り続けて 応仁の乱の勃発をもって戦国時代の幕開けという考え方は、ほぼ定着しているように思われる。 応仁元年(1467)に勃発した大乱は、この後十一年も続くことになるが、当然のことながら、その前兆ともいえる動きはもっと前からあった。 足…

運命紀行  戦国大名登場

運命紀行 戦国大名登場 戦国大名の定義を、戦国時代に登場してきた大名のうち、守護職から大名化したものではなく、いわゆる下剋上といわれるような武力をもって守護職などの権力者を倒して領国を築き上げて大名となった者とした場合、最初に登場してきた戦…

運命紀行  血脈を守る

運命紀行 血脈を守る 足利尊氏が軍勢を率いて鎌倉を出立したのは、元弘三年(正慶二年・1333)三月二十七日のことであった。 何かと理由を付けて渋る尊氏に対して、幕府の実権を握る北条高時は再三出陣を促し、ついに承諾させたのである。後醍醐が隠岐島を脱出…

運命紀行  鎮西探題攻防

運命紀行 鎮西探題攻防 元弘三年(1333)閏二月、後醍醐天皇は隠岐島を脱出して、伯耆国の名和長年に奉じられて四方の軍勢の招集にかかった。 後醍醐天皇の皇子、大塔宮護良親王は楠木正成などと共に苦戦を強いられながら吉野や河内を中心に倒幕活動を続けてい…

運命紀行  山深き宮廷で

運命紀行 山深き宮廷で 足利尊氏に追われた後醍醐天皇が、山深い吉野に朝廷を開いたのは建武三年(1336)のことであった。 尊氏に擁立される形で践祚を受けた光明天皇に対抗したもので、これにより朝廷は分裂、南北朝の始まりとなる。 南朝と呼ばれることにな…

小さな小さな物語  第九部

小さな小さな物語 第九部 No.481 から No.540 までを収録しています

小さな小さな物語  目次

小さな小さな物語 目次 ( No.481 ~ 500 ) No.481 景気回復の正念場 482 確かな息吹 483 トキはトキ 484 スポーツを楽しむ 485 宇宙からの使者 No.486 壮大なお話 487 「逃げる勇気」を 488 八十の手習い 489 …

景気回復の正念場 ・ 小さな小さな物語 ( 481 )

前政権が解散を決意してから、わが国の経済環境は文字通り様変わりの変化を見せています。 新政権への期待の大きさに、少々怖くなるような変わりようですが、同時に、遅まきながらあの時点で解散を決意してくれた前政権に感謝したいと思います。 ただ、何が…

確かな息吹 ・ 小さな小さな物語 ( 482 )

わが家の庭は、可哀そうなほどに放ったかされています。 菜園と呼ぶには少々おこがましいのですが、野菜を植えるために一画を仕切っています。今の状態を申し上げますと、青ネギが少々、ワケギはすっかり枯れてしまっているのですが、球根は生きているはずな…

トキはトキ ・ 小さな小さな物語 ( 483 )

国の特別天然記念物である「トキ」について、分類の変更があったことが明らかになりました。 つまり、トキを含むトキ科の分類について、これまでの「コウノトリ目」から「ペリカン目」に変更になったことが日本鳥学会から発表されました。近年のDNA解析の…

スポーツを楽しむ ・ 小さな小さな物語 ( 484 )

スポーツに関わる話題が豊富です。 例年この時期は、プロ野球のキャンプ便りがスポーツ紙やテレビのスポーツ番組の主役になるのですが、今年は少し様子が違うようです。それも、社会面や、政治問題としてまで拡大しているのです。 わが国では、体罰問題が大…

宇宙からの使者 ・ 小さな小さな物語 ( 485 )

「宇宙からの使者」と呼ぶには少々荒っぽい訪問ですが、ロシアに巨大な隕石が落下しました。 落下に至る状況が、数多く映写されており、被害を受けた方々にはまことに申し訳ないのですが、実に貴重な映像となったはずです。 本体らしいものは「聖なる湖」と…

壮大なお話 ・ 小さな小さな物語 ( 486 )

今回も『県立大西はりま天文台からの便り』から引用させていただきました。 『 月のない夜に見ることができる天の川は、太陽のように自分で光を出している恒星が1000億個ほど集まっていると考えられています。このような恒星の大集団は銀河と呼ばれてい…

『逃げる勇気』を ・ 小さな小さな物語 ( 487 )

犯罪のない社会など望むべくもないと思うのですが、知恵や努力によって減少させることは可能だと思うのです。 その証拠として、国家によって犯罪に対する危険性に差がありますし、わが国内においても地域格差があることはデーターに示されています。 しかし…

八十の手習い ・ 小さな小さな物語 ( 488 )

ある本で、「八十の手習い」という言葉を見つけました。 いわゆる「ことわざ」の類の言葉ですが、実は、私はこの言葉知らなかったのです。 「六十の手習い」という言い方もありますが、私はこれが正しいもので、例えば「四十の手習い」などといったようにい…

絶望の中でも ・ 小さな小さな物語 ( 489 )

たまたま、懐かしい歌を聞きました。 ラジオから流れてくるその歌は、まだ若くして亡くなった女性歌手の澄んだ声が素晴らしく、メロディーの素晴らしさともあいまって、おそらく多くのファンがいることでしょう。 そして、私の場合は、その歌がある思い出と…

二十四時間を生きる ・ 小さな小さな物語 ( 490 )

私たちは一日を二十四時間として生きています。 学術的に言えば少し違うのでしょうが、およそ二十四時間というものがベースとなって、計画的であれ成り行き任せであれ、毎日生活しているわけです。 二十四時間ですから、睡眠に八時間、労働に八時間、食事や…