雅工房 『 日々これ好日 』

関連ブログ 「雅工房『作品集』https://miyabikohboh.hateblo.jp/」 「雅工房『小さな小さな物語』https://miyabikohboh.hatenablog.com/」 

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

貴重な一日

『 貴重な一日 』 本日2月29日は 4年に一度の閏日 貴重な一日なのか おまけの一日なのか 個人的には 微妙な一日だったが 夕方の 新型コロナウイルスに関する 安倍首相の会見は 国民に向かっての 力強いものだった 新型コロナウイルスとの戦いにおいて 貴…

今昔物語 巻第十四  ご案内

今昔物語 巻第十四 ご案内 本巻は、全体の中の位置付けとしては、『本朝付仏法』です。 法華経の功徳や、様々な経典の力、あるいは真言の験力など、仏教色が特に強い巻ともいえます。 同時に、物語としての魅力も十分秘めていて、読み物としても楽しめるもの…

銭を隠す ・ 今昔物語 ( 14 - 1 )

銭を隠す ・ 今昔物語 ( 14 - 1 )今は昔、比叡山に無空律師(ムクウリッシ・真言宗の僧なので、比叡山の僧というのは正しくない。第二代金剛峯寺座主。)という人がいた。幼くしてこの山に登り出家して後、戒律を犯すことがなかった。また、心は正しく仏道心が深か…

蛇と鼠 ・ 今昔物語 ( 14 - 2 )

蛇と鼠 ・ 今昔物語 ( 14 - 2 )今は昔、[ 天皇名の明記を避けた意識的な欠字。]天皇の御代に、信濃守[ 姓名の明記を避けた意識的な欠字。]という人がいた。任国である信濃国に下っていたが、任期が終わり上京する道中、大きな蛇がこの上京する一行につい…

ひたすらに僧を慕う ・ 今昔物語 ( 14 - 3 )

ひたすらに僧を慕う ・ 今昔物語 ( 14 - 3 )今は昔、熊野に参る二人の僧がいた。一人は年老いていて、もう一人は若くして容姿美麗であった。牟婁の郡(ムロノコオリ・紀伊国)までやって来て、民家を借りて二人一緒に泊まった。その家の主は、寡(ヤモメ・夫のいない…

大臣と女の霊 ・ 今昔物語 ( 14 - 4 )

大臣と女の霊 ・ 今昔物語 ( 14 - 4 )今は昔、奈良に都があった頃、聖武天皇の御代に、都の東に一人の女がいた。容姿がたいへん美しい女だったので、天皇はこの女を召し出して、一夜契りを結ばれたが、お気に召されたのであろう、金(コガネ)千両を銅(アカガネ…

狐との契りを守る ・ 今昔物語 ( 14 - 5 )

狐との契りを守る ・ 今昔物語 ( 14 - 5 )今は昔、年若くして姿形美麗なる男がいた。どういう人かは分かっていないが、侍(サムライ・貴人の家に仕えて、事務や警備にあたった者。)程度の身分の者であったようだ。その男は、どこからやって来たのか、二条朱雀を…

猿の宿願 ・ 今昔物語 ( 14 - 6 )

猿の宿願 ・ 今昔物語 ( 14 - 6 )今は昔、越後の国三島の郡に国寺(クニテラ・正しくは乙寺(キノトデラ)が正しい。誤記されたものらしい。)という寺があった。その寺に一人の僧が住んでいて、昼夜法華経を読誦することを仕事として、他のことは何もしなかった。さて…

立山の地獄 ・ 今昔物語 ( 14 - 7 )

立山の地獄 ・ 今昔物語 ( 14 - 7 )今は昔、越中の国[ 郡名が入るが欠字 ]の郡に立山(タチヤマ・立山連峰の総称。)という所がある。昔から、この山には地獄があるという言い伝えがある。その場所の様子は、遥かに広い一帯に野山がある。その谷には、百千もの…

千部の経を供養する ・ 今昔物語 ( 14 - 8 )

千部の経を供養する ・ 今昔物語 ( 14 - 8 )今は昔、越中の国に一人の書生(ショショウ・書記生。国府に仕える下級官吏。)がいた。その書生には男の子が三人いた。書生は朝晩国府に出仕して、公務に勤めていた。ある時、書生の妻が急な病気になり、数日患っただ…

鉱山から助けられる ・ 今昔物語 ( 14 - 9 )

鉱山から助けられる ・ 今昔物語 ( 14 - 9 )今は昔、美作の国[ 欠字 ]多の郡に鉄(クロガネ)を取る山があった。安倍の天皇(アベノテンノウ・称徳天皇)の御代に、その国の国司に[ 欠字あり。姓名が入るが不詳。]という人がいたが、土地の住民十人を召し出して、…

悪人も兜率天に昇る ・ 今昔物語 ( 14 - 10 )

悪人も兜率天に昇る ・ 今昔物語 ( 14 - 10 )今は昔、陸奥国に壬生良門(ミブノヨシカド・伝不祥)という勇猛な男がいた。弓矢を常にもてあそび、人を打倒し、鳥獣を殺すのを仕事としていた。夏は川に行って魚を捕り、秋は山に入って鹿を狩る。このようにして、季…

天王寺の法華八講 ・ 今昔物語 ( 14 - 11 )

天王寺の法華八講 ・ 今昔物語 ( 14 - 11 )今は昔、天王寺(四天王寺)の別当定基(ジョウギ・別当は一山の事務を統括する役僧。諸大寺に置かれた。)が僧都になって、御堂(御堂関白藤原道長のこと)の御為にその寺で法華八講(法華経全八巻を四日間かけて結…

失われた二文字 ・ 今昔物語 ( 14 - 12 )

失われた二文字 ・ 今昔物語 ( 14 - 12 )今は昔、醍醐寺に一人の僧がいた。名を恵増(エゾウ・伝不詳)という。剃髪して以来、法華経を習い、日夜読誦して、決して他の経は読むことがなかった。また、真言(シンゴン・祈祷の際に唱える経文、偈頌などを梵語のまま…

経文を食う ・ 今昔物語 ( 14 - 13 )

経文を食う ・ 今昔物語 ( 14 - 13 )今は昔、入道覚念(カクネン・天台宗の僧。)は、明快(ミョウカイ・のちに大僧正。)律師の兄である。道心を起こして出家して後、戒律を守り法華経を習ってそれを訓読み(経文は字音で棒読みするのが普通。)で読誦していた。とこ…

前世の因縁を知る ・ 今昔物語 ( 14 - 14 )

前世の因縁を知る ・ 今昔物語 ( 14 - 14 )今は昔、行範(ギョウハン・伝不詳)という僧がいた。この僧は大舎人の頭(オオトネリノトウ・中務省大舎人寮の長官。下級の官人。)の藤原周家(チカイエ・従四位下まで上っている。)の長男である。また、千手院の定基(ジョウギ・…

蟋蟀から転生 ・ 今昔物語 ( 14 - 15 )

蟋蟀から転生 ・ 今昔物語 ( 14 - 15 )今は昔、越中の国に海蓮(カイレン・伝不詳)という僧がいた。若い時から法華経を習い、日夜に読誦していたが、序品より観音品に至るまでの二十五品はそらで誦することが出来た。しかし、残りの三品も長年暗誦したいと努力…

法華経を聞いた犬 ・ 今昔物語 ( 14 - 16 )

法華経を聞いた犬 ・ 今昔物語 ( 14 - 16 )今は昔、美作の国に蓮尊(レンソン・伝不詳)という僧がいた。もとは元興寺(ガンコウジ・奈良にあった大寺。)の僧である。ところが、本寺を去って、生国に下って住んでいた。幼くして師僧について法華経を習い読誦してい…

毒蛇からの転生 ・ 今昔物語 ( 14 - 17 )

毒蛇からの転生 ・ 今昔物語 ( 14 - 17 )今は昔、金峰山(ミタケ/キンプセン)に僧がいた。名を転乗(テンジョウ・伝不詳)という。大和国の人である。心は極めて猛々しく、常に怒ってばかりいた。幼い時から法華経を習って日夜に読誦して、そらで覚えたいという志を立…

諸仏を尋ねる ・ 今昔物語 ( 14 - 18 )

諸仏を尋ねる ・ 今昔物語 ( 14 - 18 )今は昔、明蓮(ミョウレン・伝不詳)という僧がいた。幼くして親の家を出て、法隆寺に住み、師について法華経を習い、日夜に読誦していた。後には、そらで誦し奉ろうと思い立って、第一巻より第七巻に至るまではそらで誦する…

眼を失っても ・ 今昔物語 ( 14 - 19 )

眼を失っても ・ 今昔物語 ( 14 - 19 )今は昔、備前国に住んでいる人がいたが、十二歳の時に両目を失った。父母はこれを嘆き悲しんで、仏神に祈請したが何の験(シルシ)もなかった。薬を使って治療したが回復することは無かった。そこで、比叡の山の根本中堂に…

色黒を嘆く ・ 今昔物語 ( 14 - 20 )

色黒を嘆く ・ 今昔物語 ( 14 - 20 ) 今は昔、安勝(アンショウ・伝不詳)という僧がいた。幼くして法華経を習って、昼夜に読誦していた。ところで、この安勝は体の色が大変黒かった。世間には、色の黒い人もいるが、この安勝ときてはまるで墨のようであった。そ…

犬の姿を引きずる ・ 今昔物語 ( 14 - 21 )

犬の姿を引きずる ・ 今昔物語 ( 14 - 21 )今は昔、比叡山の横川(ヨカワ)に永慶(ヨウギョウ・伝不詳)聖人という僧がいた。覚超(カクチョウ・天台宗の僧。1034没、享年七十五歳)僧都の弟子である。幼い時に比叡山に登り、師について法華経を習い、日夜に読誦した。…

ひたすら読誦 ・ 今昔物語 ( 14 - 22 )

ひたすら読誦 ・ 今昔物語 ( 14 - 22 )今は昔、比叡山の西塔に春命(シュンミョウ・伝不詳)という僧がいた。幼くして比叡山に登り、師について法華経を習い、昼夜に読誦して、全く他の勤めはしようとしなかった。昼は僧房にいて終日法華経を誦し、夜は当山の釈迦…

前世の報いを嘆く ・ 今昔物語 ( 14 - 23 )

前世の報いを嘆く ・ 今昔物語 ( 14 - 23 )今は昔、近江の国に頼真(ライシン・伝不詳)という僧がいた。ようやく九歳になる頃から、その国にある金勝寺(コンショウジ・717年に良弁僧正開基とされる。)という寺に住んで、僧が経を読誦するのを聞き取り、よく覚えて…

読誦ひとすじ ・ 今昔物語 ( 14 - 24 )

読誦ひとすじ ・ 今昔物語 ( 14 - 24 )今は昔、比叡山の東塔に朝禅(チョウゼン・伝不詳)という人がいた。幼くして山に登り出家して仏法の道を習おうとしたが、生まれつき頭が鈍くとても十分に習得できそうもなかったので、師は、「お前は理解力が劣っているの…

山寺に住み続ける ・ 今昔物語 ( 14 - 25 )

山寺に住み続ける ・ 今昔物語 ( 14 - 25 )今は昔、山城国綴喜郡(ツヅキノコオリ)に飯の岳(イイノタケ・未詳)という所がある。その戌亥(イヌイ・北西)の方角の山の上に神奈比寺(カンナビテラ・京都府綴喜郡に現存している。近世、この地に移築されたらしい。)という山寺…

愛欲の罪 ・ 今昔物語 ( 14 - 26 )

愛欲の罪 ・ 今昔物語 ( 14 - 26 )今は昔、河内の国丹比郡(タジヒノコオリ・現在の大阪府松原市周辺あたり)に丹治比経師(タジヒノキョウジ)という者がいた。姓は丹治比氏で、住まいは丹治比郡である。このことから、名を丹治比の経師という。経を書写して生計を立て…

悪口の報い ・ 今昔物語 ( 14 - 27 )

悪口の報い ・ 今昔物語 ( 14 - 27 )今は昔、阿波の国名方郡殖村(現在の徳島市辺り)に一人の女がいた。名前を夜須古(ヤスコ)といった。白壁の天皇(光仁天皇)の御代のことである。この女が願を立てて、法華経を書写し奉ろうと思って、麻殖郡(オエノコオリ・徳島…

乞食僧といえども ・ 今昔物語 ( 14 - 28 )

乞食僧といえども ・ 今昔物語 ( 14 - 28 )今は昔、山城の国相楽郡に高麗寺(コマデラ・渡来氏族の創建らしい。現存せず。)という寺があった。その寺に一人の僧がいた。名を栄常(エイジョウ・伝不詳)という。また、同じ郡内に、一人の俗人(出家していない男)が…