雅工房 『 日々これ好日 』

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2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

枕草子 跋文

枕草子 跋文 跋 文 この草子、目に見え、心に思ふことを、「人やは見むとする」と思ひて、つれづれなる里居のほどに、書き集めたるを、あいなう、人のために便なきいひ過ぐしもしつべきところどころもあれば、「よう隠し置きたり」と思ひしを、心よりほかに…

『枕草子』の全段収録のご案内

『枕草子』 清少納言さまからの贈り物 『枕草子』につきましては、一度全段をご紹介いたしました。 ただ、ブログの性格上、作品の並びが逆になっていることと見直しを兼ねて、再度ご案内させていただくことといたしました。 今回は、最後の方から順にご案内…

キャットスマイル  ① チロの微笑み

キャットスマイル ① チロの微笑み 「お母さん、ほら、見て。このネコ笑ってるよ」 「ええっ・・、まさかァ・・、気のせいでしょう?」 「ほんとよ、ほら、私の顔を見て安心したのよ、それで微笑んでるのよ」 この、お姉さんの言葉が、ボクが新しい仲間たちと…

キャットスマイル  ② 仲間たち

キャットスマイル ② 仲間たち 夢を見ていた。 何か恐いものに追いかけられていて、ボクは一生懸命に逃げた。 ボクは、もう、速く走れるはずなのに、なぜか体が動かず、それに、まだその恐いものに捕まえられていないのに、体のあちこちが痛い。 大変なことに…

キャットスマイル  ③ 負けないぞ

キャットスマイル ③ 負けないぞ 何だか寝苦しいと思っていたら、やはり、あの大きな頭を持った巨大ネコがボクの寝床に入ってきているんだ。 確かに、ボクが与えられている寝床はとても寝心地が良いが、これはボクのためにお母さんが買ってくれたものなのに、…

キャットスマイル  ④ ボクの順位

キャットスマイル ④ ボクの順位 「チロ君、きみはだんだんいたずら坊主になってきたのね」 と、お姉さんはボクを抱き上げると、よくこう言う。 「これ、チロ! 最近いたずらが過ぎますよ」 と、お母さんも、時々ボクのことを叱りつける。 お姉さんもお母さん…

キャットスマイル  ⑤ チビの生い立ち

キャットスマイル ⑤ チビの生い立ち ボクは、チビもトラも大好きだ。 そりゃあ、本当のことを言えば、どちらも少々恐ろしいところはある。それに、トラは近寄りがたいところがあるし、チビはすぐにボクの寝床を狙いに来る。 しかし、お姉さんに助けられて迷…

キャットスマイル  ⑥ トラの脱走

キャットスマイル ⑥ トラの脱走 ボクはこの家の生活に慣れていった。 寝床や食事などに慣れてきたこともあるが、一緒に生活しているトラとチビとの関わり方について慣れてきたことが大きい。 ボクは誰よりも強くならなくてはならないのだけれど、この前チビ…

キャットスマイル  ⑦ 家路を求めて

キャットスマイル ⑦ 家路を求めて トラはお母さんに抱きしめられて、小さく二度ばかり鳴いた。 その後は、大騒ぎする皆の動きに反応することなく、じっとしていた。 ボクはお姉さんに抱きあげられ、チビは誰にも相手にされなかったが、お母さんの足にまつわ…

キャットスマイル  ⑧ お母さんたち

キャットスマイル ⑧ お母さんたち 穏やかな日が続いた。 トラはすっかり元気になり、以前の威厳を完全に取り戻した。 チビは相変わらず、出掛けて行ったり家でゴロゴロしていたり、侵入者に対しては敢然と立ち向かっていくくせに、ボクにさえ甘えてくるよう…

キャットスマイル  ⑨ 一大事件

キャットスマイル ⑨ 一大事件 その後もボクは、時々食欲が減ることがあったが、それもごくたまのことで、特に変わったこともなく過ごしていた。 トラもすっかり以前のような威厳に満ちた姿に戻ったし、チビは相変わらず出歩いていて、食事の頃にはきっちりと…

キャットスマイル  ⑩ チビ頑張る

キャットスマイル ⑩ チビ頑張る 次の日も、チビは帰って来なかった。 ボクは、朝から落ち着かず、部屋の中をうろうろしたり、ガラス戸に顔を押し付けて、テラスにチビがいないか何度も何度も見に行った。入院しているのだから、テラスにいるはずがないことは…

キャットスマイル  ⑪ このままでいたい

キャットスマイル ⑪ このままでいたい チビは少しずつ元気を取り戻していった。 口の中をかなり傷つけたらしく、歯にも影響があるようで、あれだけ何でも食べていたチビが、スープのようなものを中心にして食べているのは、何だか滑稽な感じもするが、見てい…

キャットスマイル  ⑫ 旅立ち

キャットスマイル ⑫ 旅立ち 穏やかな日が続いた。 ボクたち三匹は、それぞれ気ままに、それでいて、いつの間にかしっかりとした仲間になっていた。 仲間というより、トラはボクたちのお父さんのようで、チビはお兄さんみたいならしい。 お姉さんは、ボクを抱…

運命紀行  森の下草

運命紀行 森の下草 「新古今和歌集」に小馬命婦(コマノミョウブ)の歌が一首のみ採録されている。 『 露の身の消えばわれこそ先立ため 後れんものか森の下草 』 歌意は、「露のような身であなたが亡くなられるのであれば、わたしが先立ちましょう。あなたに後…

運命紀行  夢のうちにありながら

運命紀行 夢のうちにありながら 『 旅の世にまた旅寝して草枕 夢のうちにも夢をみるかな 』 これは、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて大僧正までも昇り詰めた僧・慈円の和歌で「千載和歌集」に採録されているものである。 「新古今和歌集」は、八代集と…

運命紀行  大輪の花

運命紀行 大輪の花平安王朝における女性ナンバーワンは誰なのか。これは、なかなか難しい課題である。政治面、文化面、あるいは容姿などのどの面に重点を置くかによって変わってこようが、伝えられるところの容姿や、知性・教養などを中心として、最も魅力的…