雅工房 『 日々これ好日 』

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地方の時代 ・ 小さな小さな物語 ( 730 )

「地方の時代」という言葉を聞き始めてからかなり久しいと思うのですが、どういう姿を描いた言葉なのでしょうか?
折から、統一地方選挙の前半戦が終了しました。
一部の首長と市会議員、41の道府県議会の選挙が行われましたが、その結果については、各政党の勝ち負けや、投票傾向の分析なども行われていますが、新聞の大きな見出しとして目立ったのは、「大阪都構想の是非を問う住民投票への影響云々」と「投票率の低さ」でした。

私が見た新聞は、関西で発行されているものですから、例えば東京で発行されている版の場合は、もっと違うものが重点になっているのか、あるいは、いわゆる「地方版」と呼ばれるような新聞の場合はどうなのか確認していないのですが、「この選挙によって、わが県の政策はこのように変わる」といった見出しもあったのでしょうか。
私は大阪市民ではありませんので、あまり無責任な意見を述べるのは控えさせていただきますが、賛否の焦点の一つは、「二重行政の無駄を解消させる」「伝統ある大阪市を潰してしまってよいのか」といったあたりにあるように思われます。

今回の選挙の報道などを見ますと、無投票当選者の多さに驚きます。統一地方選挙の後半戦にあたる市町村議会の選挙でも、同様の傾向が見られるのではないでしょうか。また、投票が行われた選挙区の中にも、投票する気にもならないような立候補者の貧弱さが目立ったところも少なくなかったようです。
何も選挙は、ドラマチックな戦いを展開して、私のような野次馬根性の第三者を楽しませるためにあるわけではないのですが、それにしても、今回の選挙によって、わが県などが少しは変わるのだと、あるいは今の優れた施策が続くのだと、僅かであっても希望を描いた人はどのくらいいたのでしょうか。
選挙が今一つ面白くない理由は、「議員」と呼ばれる職務に当たる人の定数が多すぎるのではないでしょうか。

「二重行政」ということを考えるとすれば、道府県議会と市町村議会はどこかでそうなっているはずで、何も大阪だけの問題ではないでしょう。
あるいは、それは地方議会だけのことではなく、「衆議院」と「参議院」などはその典型的なもので、いろいろ必要性を述べる方もいますが、例えばこの十年の間で、「参議院」があって良かったということはあったのでしょうか。利権で世話になったというのは駄目ですよ。
しかし同時に、民主主義に基づく政治は、無駄も手間も必要とするもののようです。何の役にも立たないような二重三重の安全装置が、実は、百年に一度くらいかもしれませんが、大変な働きをする可能性も考えられないことはないのです。
いずれにしても、後半戦の市町村議会議員や首長選挙においては、地方自治のあり方や、地方の時代とは何なのかを具体的に示し合う選挙にしてほしいものです。

( 2015.04.15 )