2020-09-02から1日間の記事一覧
『 二位争いが興味津々 』 自民党総裁選の 立候補者が出そろったようだ 私には 投票権も何もないが しばらくは興味深い 勝敗が決していて面白くない との意見もあるが いえいえ 二位争いが面白いですよ 党員票の出方がどうなるかも合わせて 二位になるのと最…
今昔物語 その1 ご案内 『 今昔物語 その1 』には 巻第一から巻第五 までを掲載しています いずれも 天竺に関する作品です 掲載順は 巻第五から巻第一へと逆になっていますが ご了承ください
今昔物語 巻第五 ご案内巻第五は、全体の位置付けとしては、前巻と同じく 天竺付仏前 となっています。若干 時代錯誤と思われる物語もありますが、概ね 釈迦入滅後の逸話が集められています。物語として 十分楽しめるものが集められています。
女人の島 (1) ・ 今昔物語 ( 5 - 1 )今は昔、天竺に僧迦羅(ソウガラ・父も豪商とされる。一説には、舎利弗の前生とも。)という人がいた。五百人(大勢のことを表現する常套句)の商人を率いて一隻の船に乗り、財物を求めて南海に出かけていったが、にわかに逆…
女人の島 (2) ・ 今昔物語 ( 5 - 1 ) ( (1) より続く )それから後、二年ばかり経った頃、あの僧迦羅(ソウガラ)の妻になっていた羅刹の女が、僧迦羅が一人で寝ている所に現れた。同棲していた時よりも数倍美しくなっていた。その女が近寄ってきて、「然るべ…
哀れなる獅子 ・ 今昔物語 ( 5 - 2 )今は昔、天竺に一つの国があった。その国王が山に行幸して、谷・峰に勢子を入れて、ほら貝を吹き鳴らし、鼓を打って、鹿を脅かせて狩り出して狩猟を楽しんだ。ところで、国王には心から慈しみ可愛がる一人の姫宮がいた。…
善悪は一つ ・ 今昔物語 ( 5 - 3 )今は昔、天竺に一つの国があった。その国の国王は、世に並ぶものとてなぃ宝、暗夜に光を放つ玉をお持ちになっていた。宝蔵に納め置いていらっしゃったが、盗人が入り、どのように計らったものか、その玉を盗み出してしまっ…
一角仙人 ・ 今昔物語 ( 5 - 4 )今は昔、天竺に一人の仙人がいた。名を一角仙人(イッカクセンニン・異能の持ち主で、万巻の経典に通じ、座禅行を修めていたとされる。)という。額に角が一つ生えていた。それゆえに一角仙人というのである。深い山に入って修行して…
鹿の娘 ・ 今昔物語 ( 5 - 5 )今は昔、天竺の波羅奈国(ハラナコク・古代インド十六大国の一つ)に王城からそう遠くない所に一つの山がある。山の名は聖所遊居(ショウショユコ・多くの行者が修行する山、といった意味らしい。)という。その山に二人の仙人がいた。一人…
卵から生まれる ・ 今昔物語 ( 5 - 6 )今は昔、天竺の[ 欠字。「般沙羅」らしい ]国に大王がいた。般沙羅王(ハンシャラオウ)という。その后が、五百の卵を産んだ。大王はそれを見て、不思議に思った。后も自ら恥じて、小さな箱に入れて、使いの者に恒伽河(ゴウカ…
我が身を食わせる ・ 今昔物語 ( 5 - 7 )今は昔、天竺の波羅奈国(ハラナコク・古代インドの十六大国の一つ。)に大王がいらっしゃった。この大王が寝ておられる間に、王宮を守る神が現れて大王に告げて、「羅睺(ラゴ)大臣が現れて、王位を奪うために大王を殺そ…
首を与える ・ 今昔物語 ( 5 - 8 )今は昔、天竺に大光明王(ダイコウミョウオウ)と申す王がいらっしゃった。人に物を与える心が深く、五百の大象に多くの財物を負わせて、大勢の人を集めてその財物を与えるのを惜しむ心は全くなかった。いわんや、人がやって来て財…
身体に灯をともす ・ 今昔物語 ( 5 - 9 )今は昔、天竺に転輪聖王(テンリンジョウオウ・・古代インドの理想的国王で、正義をもって世界を治めるとされる。金・銀・銅・鉄輪王の四輪王があるが、ここでは鉄輪王。)がいらっしゃった。一切衆生(イッサイシュジョウ・この世の…
針の痛みに堪える ・ 今昔物語 ( 5 - 10 )今は昔、天竺に国王がいらっしゃった。仏法を求めるために、王位を捨てて山林に入って修行された。ある時、一人の仙人が現れて国王に告げて行った。「我は法文(仏の教えを説き記した文章。)を心にとどめて実行して…
命を水に変える ・ 今昔物語 ( 5 - 11 )今は昔、天竺に五百人(大勢を表現する常套句)の商人がいたが、商売のため他国に向かう途中一つの山を通った。五百の商人たちは一人の沙弥(シャミ・見習い僧、あるいは在家の僧。優婆塞も同義。)を連れていた。ところ…
琴の音が語る ・ 今昔物語 ( 5 - 12 )今は昔、天竺に国王がいらっしゃった。五百人の王子を持っていた。国王が行幸される時、この五百人の王子を行列の先に立てていらっしゃったが、一人の比丘(ビク・仏僧)が現れて、この五百人の王子が進む前を琴を弾奏し…
月に行った莵 ・ 今昔物語 ( 5 - 13 )今は昔、天竺に莵・狐・猿の三匹の獣がいたが、共に心から仏道を求める心を起こして、菩薩の道(仏道に帰依して悟りを売るための修行。)を修行した。それぞれ獣は、「我らは前世において大変罪が重くて、賤しい獣として…
百獣の王 ・ 今昔物語 ( 5 - 14 )今は昔、天竺の深い山の洞穴に一頭の獅子が住んでいた。この獅子は、心の内で「わしはあらゆる獣の王である。されば、あらゆる獣を護り慈しもう」と思っていた。ところで、その山中に二匹の猿がいた。二匹は夫婦である。二匹…
出火を喜ぶ ・ 今昔物語 ( 5 - 15 )今は昔、天竺にある国王の宮殿で出火があった。片端から燃えて行き、大王を始め后・王子・大臣・百官、皆大騒ぎして集まり、諸々の財宝を運び出した。その時、一人の比丘(ビク・仏僧)がいた。国王は護持僧であるこの比丘…
仏法の誕生 ・ 今昔物語 ( 5 - 16 )今は昔、天竺に国王がいらっしゃった。常に美味な果物を好み賞味していた。その頃、一人の男がいた。宮殿の警備人である。その人が、池のほとりで珍しい果物を見つけて、それを取り、国王が賞味されるべき物だと思って、国…
鼠の援軍 ・ 今昔物語 ( 5 - 17 )今は昔、天竺に、ある小国があった。クツシャナ国(中国ウイグル自治区にあった古代オアシス国家で、正しくは天竺ではない。)という。国は小国ではあるが、大変豊かで、多くの財物が豊富であった。天竺はもとより広大ではあ…
九色の鹿 ・ 今昔物語 ( 5 - 18 )今は昔、天竺に一つの山があった。その山の中に、体の色が九色で、角の色が白い鹿が住んでいた。その国の人は、その山にこの鹿が住んでいるということを知らなかった。その山の麓には、大きな河があった。その山には一羽の烏…
人は恩知らず ・ 今昔物語 ( 5 - 19 )今は昔、天竺にある人がいて、亀を釣って持ち歩いていた。仏道心のある人が、その人と路上で出会って、その亀を強く求めて、代価を払って買い取って、逃がしてやった。その後数年たって、この亀を逃がした人が寝ている枕…
王を夢見た狐 ・ 今昔物語 ( 5 - 20 )今は昔、天竺に一つの古い寺があった。そこに一人の比丘(ビク・仏僧)がおり、ある僧房に住んで常に経を読んでいた。また、一匹の狐がおり、その経を聞いていた。その経に曰く、「およそ人も獣も、心を気高く持てば、そ…
虎の威を借る ・ 今昔物語 ( 5 - 21 )今は昔、天竺に一つの国があった。そこに一つの山がある。その山に一匹の狐が住んでいた。また、一頭の虎も住んでいた。この狐は、その虎の威を借りて、諸々の獣を恐がらせていた。虎はその事を聞いて、狐の所に行って責…
王子と王女の悲話 ・ 今昔物語 ( 5 - 22 ) 今は昔、東城国(トウジョウコク・実在していない)に王がいた。明頸演現王(ミョウキョウエンゲンオウ・伝不祥)という。一人の王子がいた。善生人(ゼンショウニン・伝不祥)という。その王子は成人するも妻がいなかった。また、西城国(…
鼻欠猿 ・ 今昔物語 ( 5 - 23 )今は昔、天竺の舎衛国(シャエコク・古代インドの十六大国の一つ)に一つの山がある。その山に一本の大きな樹があった。その樹に千匹の猿が住んでいた。皆、心を一つにして帝釈天王に帰依して食物を供えるなど供養し奉った。その猿…
おしゃべりな亀 ・ 今昔物語 ( 5 - 24 )今は昔、天竺一帯が旱魃(カンバツ)に襲われ天下に水が絶え、青い草葉も無くなってしまった時があった。その頃に、一つの池があったが、その池に一匹の亀が住んでいた。池の水が干しあがり、その亀も死にそうになってい…
猿の肝 ・ 今昔物語 ( 5 - 25 )今は昔、天竺の海辺に一つの山があった。一匹の猿がいて、木の実を食べて生活していた。その海辺に二匹の亀がいた。夫婦である。妻の亀は夫の亀に言った。「わたしは子供を懐妊しました。ところがわたしには、お腹に病があるの…
象の母と子 ・ 今昔物語 ( 5 - 26 )今は昔、天竺に一つの林があった。その林の中に一頭の盲目の母象がいた。その母象には一頭の子供の象がいて、母象が盲目のため出掛けることができないので、世話をしていた。果物や草などを取ってきて食べさせ、きれいな水…