2009-12-26から1日間の記事一覧
目 次 プロローグ 光あれ 第一話 いまひとたびの 第二話 天上天下唯我独尊 第三話 犬も歩けば棒にあたる 第四話 権兵衛が種をまく 第五話 霧立ちのぼる 第六話 露の世 第七話 少欲知足 第八話 達磨さんが転んだ 第九話 天網恢恢粗にして漏らさず 第十話 飯と…
『 光あれ 』 初めに、神は天地を創造された。 地は混沌であって、闇が深淵 の面にあり 神の霊が水の面を動いていた。 神は言われた。 「光あれ」 こうして光があった。神は光を見て、良しとされた。 神は光と闇を分け、光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。 夕…
『 いまひとたびの 』 私は「いまひとたびの」という言葉を聞きますと、殆んど反射的に「みゆき待たなむ」という言葉を連想してしまうのです。 小倉山 峰のもみぢば 心あらば いまひとたびの みゆき待たなむ これは、小倉百人一首の中にある貞信公の和歌です…
和泉式部は、平安時代を代表する歌人の一人です。 生没年は不詳ですが、西暦九百七十八年前後に誕生したという説が有力のようです。 大まかに言いますと、西暦一千年前後に活躍した人ということになります。 時は一条天皇の御代、藤原氏の最全盛期にあたりま…
『天上天下唯我独尊』 「てんじょうてんげ ゆいがどくそん」と読みます。 この言葉は、お釈迦さまがお生まれになった時、片方の手で天を指し、もう一方の手は地を指して、七歩進んでから四方を顧みて発したという言葉です。 事実か創作されたものかはともか…
『 犬も歩けば棒にあたる 』最近の子供たちは「いろはカルタ」で遊ぶことなどあるのでしょうか。 コンピューターゲームが年々高度化され、大人がとてもついていけないレベルのものを小学生が軽々と挑戦しています。ゲームとしてのスリルや複雑さは「いろはカ…
『権兵衛が種をまく 』 �♪�� ゴンベが 種まきゃ からすが ほじくる・・・ あなたは、このような唄を聞いたことがありませんか。 少し前のことになりますが、私は突然のように、この唄、というよりこの言葉の部分が思い浮かんで、無意識のうちに口ずさんでい…
『 霧立ちのぼる 』 むらさめの つゆもまだひぬ 槇の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮 今回のテーマ「霧立ちのぼる」は、この和歌から引用したものです。 第一話に続き小倉百人一首からの引用ですが、新古今集に登場しているなじみ深い作品です。 作者の寂蓮法師…
『 露の世 』 露の世は 露の世ながら さりながら この句は、小林一茶の作品です。一茶は俳人として極めて著名な存在ですが、あなたは、小林一茶という人物に対してどのようなイメージを持っていますでしょうか。 一茶は類い稀な多作家で、現在に伝えられてい…
『 少欲知足 』 少欲知足・・・このまま読めば「しょうよくちそく」となりますが、これは中国の言葉ですから和文にしますと「しょうよくをもって、たるをしる」といった感じになります。言葉の意味は「小さな欲で満足することを知りなさい」ということです。…
『 達磨さんが転んだ 』 「達磨さんが転んだ」という遊びがあります。ご存知ですか。 大体の遊び方は私も知っていますが、あまり遊んだ記憶はありません。 今回はこの言葉がテーマですが、以前から特別興味があったわけではありません。ところが、最近この言…
『 天網恢恢疎にして漏らさず 』 「てんもうかいかい そにしてもらさず」と読みます。 これは「老子」の中にある言葉です。第七十三章の最後の部分です。 老子は中国の春秋時代から戦国時代にかけての頃に実在したとされる思想家で、その著書も同様に呼ばれ…
『 飯と作すに足らざれば則ち粥と作す 』 私は、この言葉の歯切れの良さが好きです。 前回の言葉もそうなのですが、言葉の持つ意味もすばらしいと思うのですが、何か呪文でもとなえているような響きが好きなのです。 この言葉にはずいぶん前に出合っていまし…
『 虎を描いて猫にも成らず 』 少年捨父奔他国 少年、父を捨て他国へはしる 辛苦描虎猫不成 辛苦、虎を描いて猫にも成らず 箇中意志人初r問 箇中の意志、人もし問わば 只是従来栄蔵生 ただ、これ、従来の栄蔵生 これは、良寛の詩の一部です。 詩はこの後にも…
『 拈華微笑 』 拈華微笑・・・「ねんげ みしょう」と読みます。 日常使われる言葉ではありませんが、言葉の意味は、以心伝心と同意語とされているようです。 この言葉は仏教の経文の中に出てくる言葉です。釈迦歎偈 (シャカタンゲ) といって、お釈迦さま…
『 裏を見せ おもてを見せて 散るもみぢ 』 この句は、良寛の辞世とされているものの一つです。 貞心尼による「はちすの露」の最後の部分に、辞世として和歌一首、俳句二句が示されていますが、その中の一つです。 また、同書の中に、「こは、御みずからのに…