WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が大変な盛り上がりを見せています。
壮行試合が始まり、今週中には大谷選手など米大リーグからの残りのメンバーも加わり、開会間近となりました。
どうやら、盛り上がっているのはわが国だけでなく、今回は米大リーグからの参加選手が多くの国の主力選手として参加していますので、強豪国を単純に決めてかかっていくわけにはいかないようです。
新聞やテレビを始め、日本代表チームの先発投手のローテーションなどが、栗山監督を押しのけて検討されていますが、大会では、投手の投球数や登板間隔がきめ細かに決められていて、このあたりのことも、作戦を難しくしそうです。
きめ細かなルールート言えば、米大リーグにおいては、今年から投手の投球に掛ける時間が設定されます。「ピッチロック」と呼ばれるそうですが、ランナーがいない場合には15秒以内、ランナーがいる場合は20秒以内に投球動作を開始しないといけなくなります。違反すれば、ワンボールが加算されます。
さらに、これも難しいと思うのですが、投手の牽制の回数も制限され、3回目の牽制失敗でボーク扱いになるようです。
打者の方にも制約が新設されているようですが、どうも、投手が不利に働きそうな気がします。
これらの制限を加える一番の理由は、試合時間の短縮を目指すためのようです。メジャーの試合時間は、9回までで、3時間少しかかっていて、長すぎるという意見が多いようです。このルールを先行実施したマイナーリーグでは、平均で26分短縮できたそうですから、かなりの効果はあるようです。
日本のプロ野球の試合も、9回までの平均時間は、3時間15分ほどのようです。やはり、少々長すぎる気がします。甲子園での高校野球は、2時間10分程度のようですので、試合時間短縮への工夫の仕方はありそうです。
サッカーやラグビー、バスケット、アメリカンフットボールなどは時間が設定されていますが、大方が2時間内での完結を設定しているようです。
バレーボール、テニスなどは野球と同じように時間が決められていません。水泳の競泳や、陸上の距離競技などは時間を短縮させる競技ですが、これらを含めても野球はかなり時間の長い競技だといえます。一流選手のマラソン競技より長いのですから、やはり工夫が必要な気がします。もっとも、競歩の50kmは、男子でも3時間半以上、女子では5時間以上というのが最高記録ですが、これは例外ではないでしょうか。
自ら楽しんだり、身体などを鍛えるためのスポーツであれば、そうそう時間を気にすることはないかもしれませんが、観客や視聴者を意識する必要があるスポーツにおいては、試合時間を無視することは出来ないはずです。ここ数年、プロ野球のテレビ放送が減っている気がするのは、試合時間にも影響があるような気がします。NHKならともかく、スポンサーや番組編成に制約がある民法では、試合が盛り上がってきているところで放送終了となれば、それも、毎回のようにそうであれば、支持を失うのではないでしょうか。
どうやら、試合現場であれ、テレビであれ、一般的な人が楽しみ、あるいは耐えられることが出来る時間は、限られているのではないでしょうか。
それは、何もスポーツに限ったことではなく、映画や演劇やテレビドラマなどでも同様で、そうした時間を考慮して作成されているはずです。
そういえば、ある著名な映画監督は、「映画の長さは、人の膀胱が耐えられる時間と直結している」と言ったという記事を見た記憶がありますが、もしそうだとすれば、野球の試合時間が長すぎるという声が高まっている背景には、社会の高齢化が影響しているかもしれませんなぁ・・・。
( 2023.02.26 )