雅工房 『 日々これ好日 』

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災厄からの変化 ・ 小さな小さな物語 ( 272 )

東日本大地震の被害地の皆さま、お見舞い申し上げます。
あれから何日が過ぎたのでしょうか。
所によっては瓦礫の片付けや交通路、あるいはライフラインがかなり復旧してきている様子が報道されたりしています。著名な方々のボランティア活動が報じられたり、ほんの少し、ホッとするようなニュースが伝えられるようにもなりました。


しかし、多くの方々にとって、以前の生活はともかく、それなりの生活の目処をつけることさえ全く見通せない状態なのではないでしょうか。
たまたま、原発事故の現場で働いている作業員の方の厳しい環境が伝えられている報道を見ました。かなり厳しい環境であることは以前にも伝えられていましたが、今もってそれほどの改善はなされていないようです。
原発事故そのものを云々することは置いておくとして、起きてしまったものは何が何でも収束させねばなりません。何もかもが「想定外」らしい事故なのですから、今私たちが一番頼りに出来るのは、いい加減な想定を述べる人ではなく一線で働いている現場の人たちなのです。その人たちに、せめて避難所程度の環境を提供するのは、後方を守る人たちの当然の責任だと思うのです。
原発事故を「想定外」と説明するのは勝手ですが、厳しい環境の中に送り込まなくてはならない作業員の厳しい環境を、「何も想定していない」などと言わせてはならないと思うのです。


このたびの惨事は未だ終息の方向に動いていない状態ではありますが、幾つかの問題が浮かび上がってきているように思います。
例えば、阪神淡路大地震の時の電話回線の混乱から、その後急速に携帯電話の普及を見ました。
このたびの惨事で問題になっていることも、今後の数年間で劇的な変化が起こるような予感がしています。
まず、『原発』は、少なくとも新規の建設は十年以上無理でしょう。しかし電力は必要です。おそらく、太陽光を中心とした自然エネルギーの利用が劇的な増加を見せることでしょう。海底資源やバイオ燃料なども研究が進むでしょう。
地震津波』に関しては、研究が進むというより、もっと謙虚な取り組みがなされることでしょう。防波堤がどの程度役立ったのか、津波予報により助けられた人命も多いのでしょうが、全く正しくない津波の高さを予報したため失われた人命の少なくないことも謙虚に受け止めるべきでしょう。


そして、困難な状態が発生した時、トップのリーダーシップの重要性が大切なことが、多くの人が認識したことでしょう。小さなグループであれ、企業であれ、市町村であれ、国家であれ、大切なことは同じです。
現在では死語になってしまった感がありますが、かつてわが国は、「経済は一流、政治は三流」と言われた頃がありました。その後経済は落ち込んで行きましたが、政治の方は依然三流で安定しているみたいです。少なくとも海外メディアの幾つかはそう見ているようです。
私たちは、私たちの実力以上の国家指導者を持つことは出来ないのです。残念ながら私たちは政治的な面に関しては三流だということがかなり思い知らされたのではないでしょうか。
おそらく、この数年で政治の仕組みが大きく変化する予感がします。もしそうでなければ・・・、まあ、私なんかがシャカリキになることではないかもしれませんねぇ・・・。

( 2011.04.21 )