梅雨の晴れ間を見つけて、星空を仰いでみませんか。
かく申します私は、北極星さえ一人ではなかなか見つけられないのですが、そのような能力や、天文学の知識の有無と、星空を仰ぐのが好きなことや宇宙のかなたにロマンを感じることとは別だと、図々しく割り切ってこのコラムを書いています。
しかも、以下の内容のほとんどは、私が愛読しています「西はりま天文台からの便り」(毎日新聞六月三十日朝刊)の記事をお借りしたものなので、ご了解ください。
「こぎつね座」という星座は、天文関係に特別な興味をお持ちでない方には、なじみの薄い星座だと思われます。構成されている星も五等星以下の星たちばかりのようで、肉眼で見つけるのは至難の技のようです。試しに私も星空を仰いでみましたが、「こぎつね」の「こ」さえも確認することが出来ませんでした。
ただ、夏の大三角と呼ばれる三つの大きな星は、お天気にさえ恵まれると見つけるのは簡単です。「こぎつね座」は、その大三角の中に位置しているそうです。
そして、そこには、「あれい星雲」も存在しているのです。その名称は、「鉄アレイ」に似た形をしていることから名付けられたそうですが、記事に掲載されている写真は実に美しいものです。
この星雲は、質量の比較的軽い恒星の最後の姿で、星を構成していたガスが宇宙空間に広がり、中心に残った星の紫外線によって、そのガスが蛍光灯のように輝いている天体だそうです。
地球からの距離は820光年。大きさは1.3光年、太陽系がすっぽりと包まれてしまうほどの大きさだそうです。そして、いずれは放出されているガスも宇宙空間の他のガスと混ざり、数万年ほどの星雲(正しくは、惑星状星雲)としての寿命を終える。
この「あれい星雲」と同じような星雲は、宇宙空間に数多く存在していて、太陽もやがてはその一つに加わると考えられているそうです。
梅雨の晴れ間に星空を仰いでみても、暑いことには変わりがありません。蚊も出てきます。
節電節電で、星空を仰ぐのには適しているかもしれませんが、部屋の中は蒸し風呂状態。原発事故も一進一退。何もかもが閉塞感を感じさせるような日々・・・。
でも、まあ、どうってことないですよ。太陽が「あれい星雲」のようになれば、地球なんて今の形では存在していないのですから。それも、たかだか五十億年ほどしかないすぐ先のこと、ですよ。
( 2011.07.05 )